NA.home通信 252号

21.oct.2006
 省エネとは消費するエネルギーを少なく押さえることであって、エネルギーコストを安く抑えることとは少し違う。
 であるから夜間電力を利用することは省マネーにはなるが、省エネには全くならない。晩に入る風呂のお湯を前の夜中に沸かしているのだから、ロスがある。入る直前に湧かした方が省エネに決まっている。
 そのお湯を太陽熱を利用すれば省エネになるが、太陽電池を使ったのでは省エネにならない。太陽電池は作るのにかなりのエネルギーが必要で、それが発電して返すのに8年から10年かかる。
 
 国の進めているエネルギー政策はおかしい。
 石油資源が無いのは誰でも認めるところだが、日本にはそんなに資源が無いのだろうか。長い海岸線もあれば、高い峯もたくさんある。季節風も吹くのだ。その気で日本の技術力を持ってすれば、高性能な風力発電も波力発電もできるはずである。
 海岸で電気を作り、それで海の水から水素を取り出し、燃料電池に活用すれば、全く無駄も出ない。既存の都市ガスに混ぜて、各家庭に燃料電池を置けば、送電ロスはゼロ。これぞ省エネである。つまりガス管1本で全てのエネルギーが送れるのだ。
 それで街から電柱や電線が無くなる。原子力発電所も要らなくなる。
 
 日本を潰そうと思ったら、核爆弾は必要ない。中型ミサイルを数発幾つかの原発にたたき込めば終わりである。
 チェルノブイリは直下型の地震が原因での事故らしい。アメリカの法律では活断層から50km以上離さないと原発は造れない。日本にはそんな場所はどこにもない。もちろん地震対策は万全だと思うが。
 
 燃料電池は実用化の段階に来ている。あとは量産してコストを下げるだけ。
 欲しいときに欲しいだけ発電でき、発電の熱でお湯も沸かせるし、二酸化炭素は出ないし音も出ない。
 なんで普及させないのだろう、電気事業連合会に聞いてみたい。
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