NA.home通信 389号
2.nov.2014

 大学の同窓会費、納め忘れている。
 何と赤﨑先生がノーベル物理学賞の受賞会見を名城大学でやっているではないか。若干棚ボタではあるが、同窓生としては名誉である。三流駅弁大学から出世したものだ。
 胸を張って同窓会費を納めるとしようか。
 
 目の前で光るパソコンのパイロットランプ。これぞ青色発光ダイオードである。こんな身近でわかりやすい受賞対象は無い。同じノーベル賞でもカミオカンデが何なのか理解できない。
 裸の状態を見ると実に簡単な形をしている。小さな樹脂みたいな固まりに金属の足2本。この足に電圧をかけると光る。電球や蛍光灯みたいに切れるところがなさそうだ。熱もほとんどでない。こんな小さなパイロットランプから東京スカイツリーのライトアップまで発展していくとは思いも寄らなかった。
 
 私は電球派である。蛍光灯のチラつきや、ジーンと小さな音が出るのが嫌い。だからほとんどを白熱灯で固めていた。
 妻がスキを見てLEDに取り替えていく。でも蛍光灯のような拒否感は生まれない。電球色ならややデジタル的な冷めた感はあるものの、まあ許せる。
 妻の支配が届かない事務所は100wハイランプ4灯と打合せテーブルに60w3灯、計580wの白熱灯照明である。家は昨年の改修で省エネ化にしながら、照明にこれほどの電力を消費して良いものだろうか。日暮れが早くなり、照明の大事な季節を前に悩んだ。
 
 同窓会費を納める前に、LED化に踏み切った。800ルーメンの電球型LED8灯買ってきた。1灯1000円余り、安くなったものだ。予備のスポットを1つ追加して5灯にし、計8灯全部取り替えた。消費電力は80w余りとなり、500wの節電である。全部点けてもハイランプ1灯より少ない電力で済む。
 
 要らなくなった電球、どうしよう。ネットで売るか、そうすれば同窓会費くらい出るかな。

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