NA.home通信 475号
1.Dec.2019

 年賀状の季節が来た。毎年デザインに悩む。悩んだ上に駄作が出来上がる。年1回恥をさらしているに等しい。
 独身の頃は出す枚数も少なく、凝ったものも作った。多色刷りの木版はそこそこ上手く出来たかな。すると、母や叔母、従兄弟までからも注文が殺到。毎晩、部屋中に葉書が広がり、乾くまで寝ることも出来ない。
 
 開業すると、年賀状は不可欠で枚数が増える。
 デザインに悩むので、宛名書きに時間が取られるのは困る。そこで作ったのは、パソコンで連続印刷できるツールだ。大量の名簿データを作り、年賀状のリストをピックアップ、喪中などその年に出さない人はチェック入れ、印刷しないようにした。この通信もそのツールを使っていた。
 パソコンのOSが進化し古いツールが動かなくなった。さあ困った。今更プログラミングも出来ない。
 名簿はテキストデータで、文字列が並んだだけの単純なものだから、何とかできないかと試行錯誤の上、表計算データに読み替えることが出来た。
 これで光明が見え、ワープロソフトで読み込み、差し込み機能を使えば、連続で宛名印刷が出来る。やった!。
 何せ、名簿のデータは宝である。年賀状用のソフトもあるが、新に住所録を作成するなど、考えただけでもぞっとする。
 
 その点、国家公務員は優秀だな。毎年「桜を見る会」の名簿はデータから破棄するらしい。
 200余の年賀状でもたいへんなのに、万を超える名簿を毎年1から作るなんて、我ら凡人に出来る技では無い。
 本当に頭の良い人は見ただけで写真のように記憶するらしい。ということは名簿を暗記している超人がいるのかも。
 やっぱ、凡人には理解できない。

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