名鉄名古屋駅、解りにくいこと天下一品。難しい駅世界一だろう。
並び方も難しいが、行き先も難解だ。河和行、内海行、新鵜沼、須ヶ口って何処?。
先日、新大阪駅で和歌山へ行く「特急くろしお」を待っていた。
このホームから関西空港へ行く「はるか」も発着する。珍しいことに上り下り同じホームだ。最初、京都行きが来たので、ホームを間違えたかと思った。
この日も新幹線からこのホームに降りると、京都行きが来て、関空行きの「はるか19号」が反対方向から来る。乗りたい「くろしお9号」はその後だ。
大きなスーツケースを携えた旅行者が多い。一人旅らしい東南アジア系とみられる女性から声を掛けられた。
彼女は持った切符を見せ、このホームで間違いないかと訊いてきた。見ると「HARUKA21」とあったので「YES」と答えた。電光掲示板が2行しかないのでまだ表示されず、不安なんだろう、21号だけどここで良いかと念押された。「YES NEXT」素晴らしい英語だ。
私はHARUKA21より15分前のKUROSIOに乗ったが、あとで心配になった。
HARUKA21の前に京都行きのHARUKAが来るだろう。もしそれに乗ってしまったら関空に着かない。危ないぞ、これは。
新幹線にのぞみが無かった時代の話。
東京に会議に行くため飛び乗った自由席に空きはなく、デッキで立つことにした。向こう側に女性が一人、話しかけてきた。
「これって米原に行きませんか?」
東京までノンストップのひかり号である。「どうしましょう、結婚式なんですけど」。ヤバい、花嫁が!!。
よく見るとそうじゃなさそうだ。まず、誰かにこの状況を伝えるよう、車内の電話を教え、帰りの新幹線は駅員に話せば無料であることを説明した。
誰だ、こういう人を一人で新幹線に乗せたのは。
ホームが違っても間違える人は居るんだ。一人で旅だからといって、迷わない保障はない。
HARUKA21に乗れただろうか、もう一つ心残りはその女性の顔をしっかり見なかったことだ。
小柄で長い黒髪の東南アジア系しか解らない。美人だったかも。